もう一度心をひとつに 閖上復興いも煮会を開催【ロシナンテス】

9月19日 閖上復興いも煮会開催 震災から半年が経ち、各地で復興に向けた活動が行なわれている。宮城県仙台市から車を走らせておよそ30分、名取市の閖上(ゆりあげ)地区には震災前2551世帯、7103人の人たちが生活を送っていた。カモメが飛び、潮騒の音が聴こえるその場所には住居の他にも古くからの商店が建ち並び、地元の人たちの笑顔があふれていた。

 しかし震災で大津波にのまれた閖上地区。死者・行方不明者は845人と、今も行方不明者の捜索活動が続いている。現在閖上地区に生活をしていた人たちは避難所での生活から仮設住宅やアパートに暮らすなど、少しづつ生活を取り戻し始めているが、住まいがバラバラになったことにより集うきっかけや場所が失われている。

 9月19日、閖上地区復興いも煮会が開催される。いも煮会を運営するのは閖上地域に暮らす住民、被災者たちだ。そしてそのサポート役をNPO法人ロシナンテスが行なう。ロシナンテスの代表で医師の川原尚行氏は、震災直後から名取市および閖上地区の避難所を巡回し、医療面からメンタルケアにいたるまで活動を続けてきた。ロシナンテスは現在名取市に活動拠点を設け、総勢5人のスタッフで閖上地区の住民が暮らしやすい街づくりのサポート活動を行なっている。

「自分たちはあくまでも地域住民を支える立場。労力は地域の人が使うもの。被災者自らが立ち上がらなくては閖上は復興していかない。」川原氏はこうコメントしている。

 東北の郷土料理であるいも煮は、地域の野菜や肉を使い、地域の人たちの手によって作られる。取材で訪れたある仮設住宅では子どもを持つ母親たちが、当日の当番を相談。いも煮会の準備を進めている。『一つの鍋、いも煮を囲んで心をひとつにすること』。それが新しい閖上地区をつくる復興への第一歩なのだ。イベントの詳細はこちらから。

なお、NPO法人ロシナンテスの閖上での活動については、引き続きCANPAN NEWSで紹介していく予定だ。

【開催概要】

日時:9月19日(月・敬老の日) 11:00~14:30 (10時より開場)
会場:名取市役所 駐車場横広場
(駐車場には限りがございます。可能な方は公共交通機関をご利用ください。
 また、飲酒される方のお車での来場はご遠慮ください。)
◆閖上特製いも煮(無料 1,000人分を用意しております)
◆飲食ブース
◆ステージイベント
 ・わかば幼稚園生徒のみんなによるスペシャルステージ
 ・閖上大漁唄
  など
◆「ゆりあげ思い出探し隊」写真展示ブース(閖上小学校体育館の写真の一部を展示します)
◆名取市震災復興計画(素案)説明ブース
◆パブリックコメント(意見書)記入ブース

(取材日 2011年9月13日 宮城県名取市閖上地区)

(2011年9月15日 17:00)
From CANPAN NEWS
東北地方太平洋沖地震支援基金

CANPANプロジェクト

日本財団

CANPANレポート