被災地の思いを届けるアンテナショップ【いわて銀河プラザ、福島県八重洲観光交流館】

大船渡・若大将の特製弁当 東京の都心地域で、被災した自治体のアンテナショップが賑わっている。
 もともと東京に居ながら地方の逸品を手に入れられるスポットとして人気のアンテナショップだが、買い物をすることで、少しでも被災者の役に立てるなら...と、話題になっているようだ。

 岩手県のアンテナショップである「いわて銀河プラザは、東銀座・歌舞伎座の向かいという絶好のロケーション。一部マスコミでは、棚がほとんどガラガラとの報道がなされているが、菓子や乾物などを中心に、アルコール類など飲料、伝統工芸品なども並べられて、買物客の姿も途絶えることはない。

 東北道が復旧したことで、比較的被害の少なかった地域からの産品は、再び東京に届くようになってきている。それでも被災した業者さんは、たくさんいらっしゃいます。お酒の蔵元さんでも、津波にやられたところがあり『もう飲めないかもしれない』と、まとめ買いされるお客様もいらっしゃいます」(いわて銀河プラザ・大竹さん)

 店内レジ脇には募金箱が置かれ、また週末には店頭に立って街頭募金を行ったところ、700万もの義援金が集まったという。
 取材した日、入口脇には、津波で店が全壊したという大船渡の寿司割烹「若大将」の海鮮弁当各種が並べられていた。都内での物産展のため、震災の前に発送しておいたカキやウニなどの海産物を使った弁当だ。売り場に立つ女性は、自らの実家も流されてしまったそうだが、「三陸の海の味を覚えておいてください」と笑顔を見せた。店が再開できるかどうか、微妙な情勢だという。

 一方、福島県のアンテナショップ「福島県八重洲観光交流館」は、東京駅・八重洲口の目の前にある。地震の当日は、旅行や出張などで上京したものの、身動きが取れなくなってしまった県出身者にスペースを開放。店内にテレビを出し、情報提供に努めていた。「一時期は、お店全体の20%ほどしか品物が並んでいませんでした。ようやく少しずつ回復してきたところです」(福島県八重洲観光交流館・富田さん)

 被災地のアンテナショップがマスコミで報道されるようになってから、客足がどんどん伸びて、週末には普段の3倍もの人出で賑わったという。
 本サイトで取材した郡山の薄皮饅頭・柏屋も、ようやく被災した工場が操業を再開。取材当日から交流館にも製品が到着したが、午前中早々に売切れてしまったとのこと。原発事故の影響で、今後も苦戦が続きそうな福島産品だが、4月2日・3日には、JAと協力して、安全性の確認された農産物を販売し、売上は義援金として寄付される予定になっている。レジ脇には募金箱が置かれ、これまでに400万円以上の義援金が集まったという。なんとかして被災地の力になりたいという、利用者の熱い気持ちが伝わってくる。

(取材日 2011年3月31日 東京都内)

(2011年4月 1日 09:00)
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