農薬、未就学......、世界の児童労働の現状を知る【ACE】

 

ACEプロデュースのオーガニックコットンタオル&チョコレート

2006年5月に国際労働機関(ILO)が発表したデータによると、世界の児童労働者数は2億1800万人(5歳~17歳)。児童労働者が最も多い地域はアジア太平洋で1億2200万人と、世界全体の約6割。この地域では、5人に1人の子どもが児童労働者として日々を過している計算となる。

「児童労働者の7割が農林水産業に従事しています。だから私たちは農業に目を向けました。それがガーナのカカオであり、インドのコットンです。特にインドはかなり問題が深刻で、児童労働が世界で一番多い国と言われています」

世界の子どもを児童労働から守るNGO「ACE(エース)」の理事・事務局長である白木朋子さんは、児童労働の現状について語った。

「子どもたちは50円から200円くらいの日当で子どもたちは働いています。大人の半分以下です。しかも朝10時から日没まで、休みなく働きます。一番心配なのは農薬による健康被害です。普通は農薬を撒いているときは畑から退去しますが、子どもたちが働いているところに危険な農薬を撒く。また、畑で殺虫剤を撒いているときだけでなくて、食事のときにだって手を洗うことも許されない。体も農薬に汚染されているし、土壌も汚染されてしまっています」(白木さん)

 コスト削減のため、労働コストの低い途上国に原材料の製造が委託されることは周知の事実。現地の工場でもコスト削減のために労働者の賃金が削られる。そのために安く使える子どもたちに、白羽の矢が当てられるというわけだ。

 ACEはそんな現地での児童労働をなくすために「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトを発足。このプロジェクトの一環として、オーガニックの認証を受け、天然の染料のみを使用した『OCタオルハンカチ』を販売している。販売価格700円のうち100円が、コットン畑で働く子どもたちを危険な労働から守るための活動に使われるという。

「農薬だけでなく化学染料も使っていません。薬品をほとんど使っていない、コットン生産者にも、使ってくれるユーザーにも、そして地球環境にも優しいオーガニックコットンだと思います」

 児童労働の実態を知っている消費者は少ない。我々が享受する便利さや安さの影に、子どもたちの犠牲が存在していたとしたら? まずは「児童労働」について、知ることから始めよう。

(取材日2009年7月22日 東京上野)

(2010年5月10日 00:00)
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