"機械"と"支援"で日本の農業に元気を与える【クボタ】

株式会社クボタCSR企画部 行田昌之さん

 株式会社クボタは創業以来「事業を通じて社会に貢献する」ことをテーマとし、トラクタなどの農業機械のほか、鉄管やパイプなどの環境事業等に取り組んできた産業機械メーカー。

「クボタは今年で創業120年周年。創業者の久保田権四郎は、まさにその最初の時点で"人の役に立つものを作れ"と言っていました。技術的に優れたものを作るのは当たり前。でもそれだけではダメだと。それがクボタのDNAとして歴代受けついでいるんです」そう語るのはCSR企画部の行田昌之さん。同社のCSR理念の基本には、「経営理念に通じるCSRを実践していく」ことにあるという。

 創業以来農業とともに歩んできたクボタは、農業再生への貢献および、農業に従事する人たちに元気を与えたいという思いから、農業活性化プロジェクトをスタートさせた。

 このプロジェクトのテーマは5つ。

1.耕作放棄地の再生の支援→「地域支援」

2小学生への農業体験教室→「農育支援」

3.農産物の地域ブランド作りとPRを支援→「農家支援」

4.バイオ燃料用作物栽培への支援→「環境保全」

5.グループ全員参加のボランティア→「地域貢献」

「『クボタeプロジェクト』と呼ばれる農業支援の一番の趣旨は、食料自給率も減っているということもあって、現在は農業に携わる方が少なくなっています。そんな農業に元気を出していただこうというものです」(行田さん)

 クボタの製品作りのテーマは「食料」「水」「環境」。この水と環境にあたる事業が水道管やポンプ、バルブなどの水のインフラに大きく関わる製品。

「クボタは農業機械以外にも、水道関係のインフラ事業も主要な柱のひとつです。実は元々クボタは鉄管でスタートした会社なんです。2007年10月にはインドの企業と合弁会社を設立して現地に鉄管製造工場を作りました。今、世界が求めているのは水であり食料です。20世紀は油の時代、21世紀は水の時代だといわれている中、そちらの分野でも社会貢献できる場面が多々あるのではということでやらせていただいています」

 世界中で土地の砂漠化が問題化している現在、クボタの耐震性の高い鉄管は世界中で注目されているという。工場が作られたインドでは、すでに大量の水を長距離輸送できる管路の整備化が進められている。

 企業は人々の生活の役に立つ製品やサービスを開発する。企業本来の活動が自然にCSRに結びついていくという、社会と企業が共に成長できるクボタの試みは、CSR活動のひとつの理想形と言えるだろう。

(取材日2010年1月14日 大阪府)

(2010年4月22日 00:00)
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